昨日、国際観光施設協会主催の水上クルーズ共済セミナーに参加してきました。
江戸のまちはかつてヴェネツィアと比較される水辺都市でした。それが戦後水上交通は廃れ、人々からの注目は離れてしまっていましたがここ最近はインバウンドの増大に引きずられるように舟運が話題になってきています。
水辺をまちづくりの中のキーポイントとして取り組むことに積極的に動いている私たちちよだの声は水辺からの視察から様々なことを勉強しています。
今回参加したクルーズ中、ことさら目を引いたのは、リバーサイド読売ビル(東京都中央区日本橋箱崎町36-2(地上20階、高さ99.85m) 設計:日建設計 施工:鹿島建設)のデザインとその建築秘話でした。空洞サイドの低層部分3~8階は「リバーサイド読売ハイツ南ウイング・北ウイング」(賃貸戸数76戸)という賃貸マンション。上層階はオフィスとなっています。
読売新聞社の移転が決まった後、新築ビルができるにあたり地元との話し合いがもたれ、住民からの要望「川が見えなくなる、陽があたらなくなる、風とおしが悪くなる」そうした要望を地主やビルの開発者に伝えた結果、こうしたデザインとなったという話をお聞きしました。
大規模な建物の開発が地元住民を巻き込んだまちの景観づくりに反映される良い事例だと考えましたので皆さんとシェアさせて頂きます。