雨ニモマケズ、風ニモマケズ
私なぞは、寝過ごしてうっかりという日もあるのだが・・・、
地域住民は1日も欠かさず、樹木に寄り添い、本を読み、研究を深め、このような事態を、どうすべきかを考えている。
地元っ子20代たちが、それら研究の成果を1日1日、まとめあげていく。
「本の街」で生きてきた人たちの知的な底力を感じる日々・・。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/179378
https://twitter.com/kandatrees/status/1529980616921317376?s=21&t=j0vYVdmbLoVSEgWXMcKs7Q
なぜ、樋口区長や自民党を始めとする議員多数派は、意見に耳を傾けることを拒み、切り捨てるのだろうか。
伸びていく力を、千代田区のまちづくりの推進力にしたら良いのに。不思議。そして、高齢の方々の体調がひたすら心配。
30℃越えの本日は、丸の内勉強会に参加!
東京海上ビルを愛する会の魅力的な呼びかけが続いている。
座り込みの傍ら、できる限り知識を得たいと好奇心のままに参加している。
明治生命館地下にある200人くらいの会場がいっぱいだった。
明治政府は丸の内を三菱一社に独占払い下げ、
イギリスの建築家ジョサイアコンドルのもと煉瓦造の一流オフィス街「一丁倫敦」へ。
曾禰達蔵や、辰野金吾、横河設計、次から次へと存在感のある建物たち、1991年に千代田区議になった当時、何度も聞いた物語を久しぶりにさらに掘り下げて聞いた。
面白すぎて大笑い、しかし、笑った後に、この国のまちづくりが間違っている方向に「加速している」ことを実感する。
講師の小川格(いたる)さんは「日本の近代建築ベスト50」の著者とのこと。千代田区議会はこの先生のお話を一回聞いた方がいい。
実は私は景観審議会のメンバーとして、1990年代「三井本館」「日本工業倶楽部」「明治生命館」などを視察している。
容積緩和と抱き合わせの建物保存について理解させるための視察だった。
その後、役所に写真をくださいとお願いしたが、保存していないと。いったいあれは何だったのだろうか?
保存と維持費を稼ぎ出しながら、オフィスビルを増大させ、ニューヨークに負けないビル群を作り上げたとでも言うのだろうか。
しかし、私はこれだけは言いたい。
再開発のためならば100億の補助金も惜しまない行政が、こうした価値ある建物を保存するために超高層を作らせる。
おかしな話だ。
講師のお話は
「日本という国は経済的充実はあっても歴史的な富の蓄積はないのではないか」
という問いかけで終わった。
ウイリアムモーリスの言葉の引用とか。
街路樹伐採も、魅力ある建築物の解体も思いとどまって欲しいと心の底から願う。
参考に千代田区の再開発補助金をここにも載せておきたい。
2022年5月29日
小枝寿美子@和田倉噴水広場のスタバにて